「甘噛み」とは、犬がじゃれたり遊んだりしていて噛みつく行為のことを言います。子犬の時期に多く見られ、歯が生え変わる4~6か月頃は歯がむずがゆくて何かを噛みたくなるので、特に甘噛みひどくなりやすいと言われています。この生え変わりの時期にきちんとしつけをして噛む時の力加減ができるようになっていると、成犬になってからも力加減を覚えているので、本気噛みをしにくくなります。

力の加減の仕方を覚えさせる

 

大切なのは噛むことを禁じるのではなく、加減の仕方を覚えさせることです。

老犬になってから急に噛み癖が出始めるということもあり得るので、6か月までの間にきちんと矯正しておいた方が良いでしょう。

深刻な怪我を負う危険もあるので、特に注意してしつけておきたい項目です。

犬の性格にもよりますが、具体的には噛まれた場合に以下のような方法を試してください。

・「痛い!」と大きな声を出し、噛むのを止めたら褒める
・何も言わずに子犬をじっと見つめ、止めたら褒める。または、遊びを中断して別の部屋に行く
・親犬がするように子犬を仰向けにして、胸と首をおさえて動けないようにし、目を見ながら「ウー」と低い声でうなる

そのほかに、
・手は良いものをくれるものだ、と思わせるために、ゴハンを手で与える
などがあります。

子犬も個体によって性格がさまざまです。「痛い!」と言っても止めずにさらに向かってくるような子犬には、無視や遊びの中断という方法が向いているかもしれません。
おとなしいタイプの子犬には押さえつけるしつけは逆効果になる場合もありますので、性格に合わせていろいろと試してみてくださいね。