手先や足、おなかなど、犬は自分の体を舐めることもあります。これらの行動にも、さまざまな犬の気持ちが表れています。

◎ストレス発散、退屈しのぎ

退屈しのぎとストレスは似ていますが、飼い主さんに遊んでもらえない、お散歩の時間が短い、お散歩に行けない、お留守番の時間が長い、とほとんど犬に構うことなく放置していると、退屈してストレスが溜まってしまうことがあります。そんなときには一緒に遊んであげたり、散歩に行ったりとストレス発散に協力してあげましょう。そうすることで少しずつ改善されていきます。

皮膚が赤くただれるほどに、ペロペロと自分の足を舐め続ける行動が見られたら要注意。
ストレスが溜まることで「強迫神経症」という病気になり、自傷行為に走ってしまうのです。

 

◎お手入れ

犬の毛や皮膚の手入れをすることは、体に傷があったり、目に見えない寄生虫などを駆除していたりする場合もあります。この行動自体は異常なことではなく、むしろ正常な行動なのです。

 

◎体温が高いとき

犬の体は汗をかけません。唯一の汗腺は肉球となるため、体温調整のために肉球をなめることがあります。運動しすぎて体温が高い、部屋が暑いなど、体温を下げるために足の裏をなめることもあるので、脇の下やお腹を触って体が熱くなっていないか確認してあげてくださいね

 

◎炎症をおこしている

体のどこかに違和感があったり、痛みや痒みなどの不具合があったりするとき、その場所をペロペロ舐めることがあります。
どこか特定の部位を舐め続けているときは、皮膚炎やできものなど、なんらかのトラブルが生じていることも。舐めている箇所を触ろうとすると、唸り声を上げるといった行動も見られます。
 
 

◎まとめ

犬が足をなめるのは、必ず何らかの理由があります。もちろん気持ちを落ち着かせることや、リラックス効果のあるお手入れも犬にとっては意味のある行動ですし、「ちょっと痒いだけ」なんてこともあるので、いつどんなタイミングでどれくらいなめるのかを普段から観察するようにしておきましょう。

精神的なことが原因であれば、ストレスとなっている要因を取り除いてあげることで改善されることもありますが、肉体的なことが原因であれば早めに対処してあげなければいけません。