犬が吠えるのは、不安な気持ちや警戒などさまざまです。吠え癖を身に付けてしまうと、近所迷惑になって周囲との関係に影響してしまうことも。
日頃から吠える原因をよく見極め、正しいしつけを行うことで愛犬が興奮しないようコントロールできるようにしておきましょう。

無駄吠えのしつけのコツ

犬は本能的に吠えていることもあるため、叱ると叱られている理由が分からず飼い主との関係に溝が出来てしまうこともあります。 吠え癖を直すなら、犬を直接叱らないようにすることが大切です。

吠える原因を理解する

①威嚇吠え

犬が吠えるとき、相手が何者かわからなくて怖い!という気持ちが現れている場合が多々あります。
特に、来客時やチャイムに反応して吠える子の場合は、どんな人がやってくるかわからず不安な気持ちになり警戒して吠えていることがほとんどです。そんな場合は、ひとたび訪問者が知っている人であると分かると、吠えるのをやめて尻尾を振りながら近寄ることが多いでしょう。

ドッグランなどで知らない犬に吠えてしまうのも、相手のことがまだよく分からないことが原因と言えます。

②恐怖吠え

恐怖吠えは、感情を抑えきれずに興奮しているときに発せられるので、一見すると威嚇吠えと見分けるのが難しいかもしれません。ただ、恐怖吠えは威嚇吠えより声のトーンがやや高くなるという特徴があります。声と表情を照らし合わせて判断しましょう。

犬も人と同じように、慣れない環境にいると不安な気持ちになります。特に初めての場所に連れて行ったり、知らない人が現れたりすると怖くなり、恐怖吠えをしてしまうようです。

また、過去のトラウマも恐怖吠えの原因になります。

例えば、散歩中やドッグランの中で怖い犬に吠えられたり、追いかけられたり、危険な目に遭ったときと似たような状況に陥るとつい当時を思い出し、恐怖吠えをしてしまうこともあります。

 

吠えさせるのをやめさせる方法

①犬の視覚から大きな音がでるものを落とす

犬が吠え始めたタイミングで、大きな音の出るものを犬がいる近くに向かって投げつけます。すると犬は、びっくりして吠えることをやめます。これを繰り返すうちに犬は、自分が吠えたことで嫌なことが起こると学習します。

投げるものは、空き缶の中におはじきやビー玉などを入れ封をし、ジャラジャラと大きな音の出るものが効果的でしょう。犬が吠えたら犬に当たらないように、なおかつ犬に見えない場所から犬に向かって投げます。
飼い主ではなく第三者に投げてもらうと、よりびっくりさせることができ効果的かもしれません。

②呼んで安心させる

恐い・警戒して吠えているなら、愛犬を安心させてあげることが大切です。
例えばチャイムが鳴って吠える場合は、飼い主が落ち着いた声で犬を自分のもとに呼びよせましょう。そして犬が自分のもとにやってきたら、思いっきり褒めます。吠えずにいられたらおやつ与えるのも効果的です。これを繰り返すことで、犬は「吠えずにいると良いことがある」と認識するようになります。
これは散歩中やドッグラン中でも効果的で、「飼い主に呼ばれて行くと褒められて、おやつをもらえる」と理解するようになるため、犬の行動がコントロールしやすくなります。