犬をおうちに迎え入れたとき、一番最初に教えなければならないのがトイレの場所。犬がおうちにやってきて数日の間にきちんと教えてあげましょう。最初の1週間が大切な時期ではありますが、上手にトイレができるようになるまではかなりの時間がかります。半年以上かかるケースもあるので、すぐに覚えてくれるものだと思わず、できるようになるまでゆっくり見守ってあげましょう。

トイレのトレーニングを始める時にまずすることが『観察』です。注意深く観察をして、その犬の排泄のタイミングを把握しましょう。排泄した時間や排泄前後の行動を知ることでだんだんと排泄行動の共通点がわかってきます。食事の時間を決めるとより傾向がわかりやすいでしょう。

トイレトレーニングのポイント

まず、押さえておくべきポイントをご紹介します。

①トレーニングは初日から。最初の1週間が大切です。

②トイレを覚えるのには時間がかかるので、焦らないこと。

③できるようになっても生後10カ月くらいまでは褒め続けて下さい。

④失敗しても叱らないこと。

下手に叱ってしまうと、排泄自体がいけない事だと感じ、トイレを我慢するようになったり、ウンチを食べる「食糞行動」などに繋がるので、失敗しても叱らないようにしましょう。

 

サークルを使ってトイレトレーニングをする

トイレの場所を覚えさせる時はサークルを利用すると効果的です。居住スペースを兼ねて、周りの視線が集まらない落ち着いた場所を選んでください。サークルの奥にトイレを作り、反対側に寝床を作ります。犬は本能的に寝床を汚す事を嫌うので、自然とトイレで排泄するようになります。

①サークル全面にペットシーツを敷いて、犬を放します。ベッド以外の場所をペットシーツで埋め尽くすように敷いてください。

※ペットシーツの上に排泄した場合

その場ですぐに褒めて、ご褒美をあげましょう。サークルの外に出し、30~60分程度おもちゃなどで遊んであげて下さい。ペットシーツに排泄すると楽しい事が起きると学習させてあげましょう。

※排泄しない場合

トイレをする気配がなかったり、外に出たがるようなら、一旦休憩させてあげましょう。クレートの中に入れ、1~3時間休ませてあげるといいでしょう。休んだ後はまたサークルの中に放し、上の手順を繰り返します。

 

②サークル内のペットシーツを敷く面積を徐々に狭くしていき、上記のように繰り返します。

もし、ペットシーツではない場所に排泄してしまったら、リアクションをせずにすぐ後始末をして下さい。消臭剤で臭いも消し、なにもなかったように振舞います。そしてクレートで休ませて下さい。

このまま遊んでしまうと、トイレに失敗したのに遊んでくれると勘違いしてしまうので、ここでは遊ばないようにしましょう。最終的にはペットシーツ1枚だけでもその上にきちんと排泄ができるようになればOKです。