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かねてより飼い主の高齢化などで飼育放棄される犬猫は増加傾向にありましたが、コロナ禍の在宅勤務や外出自粛の影響を受け、ペットを飼育する人が増えました。
しかしその一方で、安易な考えで飼育した飼い主が、飼育放棄するケースも増えています。
ペットショップで買ったはいいけど、イメージと違う、トイレを覚えない、吠える、匂いが気になる、世話が大変、テレワークが終わって面倒を見きれなくなった…などで、毎週のように犬猫が飼育放棄される異常事態となりました。
1週間、1ヶ月足らずで捨てられる犬猫が珍しくなくなりました。中には月曜日にペットショップで購入され、その週の木曜日に手放すケースもあります。
動物殺処分という現実
ペットの「飼育放棄」については、ペットブームが起きるたびに問題になってきました。日本では、今も年間数万頭の犬や猫が「殺処分」されています。環境省が発表した2018年度の殺処分数は、犬と猫合わせて3万8444体に上る。
コロナ渦で譲渡会が開催できない
自治体による保護犬・保護猫の譲渡会や、ペット飼育の啓発活動が、コロナ禍で開催しにくくなっていることが朝日新聞の調査でわかった。ペットを飼い始める人が増えていることもあり、適切な譲渡の機会や飼い方への理解が滞ると、今後さらにペットが自治体に持ち込まれたり殺処分されたりするケースが増えかねません。
購入をお考えの方へ
20年近く生きる犬や猫もいるため、衝動的にペットを飼うのではなく、ライフスタイルの変化や将来的にかかる費用などを考慮し、計画性を持って飼育を始めるべきです。自分が飼えなくなった時の引き取り先を確保しておくことも必要です。
その上でペットを飼おうと思っている方は、保護犬や保護猫の里親になることは、殺処分されそうになっている命を助けることにつながりますので愛護団体からの引き取りを考えてください。
動物愛護センターから引き取る流れ
①受付
犬や猫の状態によっては譲渡できない場合があるので、事前に電話などで確認しましょう。
事前連絡が取れたら開催日に会場へ足を運び、受付にて調査票の記入を済ませます。
②講習を受ける
内容は、ペットの飼育に関する基本的なことや法律についてなど。
講習は予約制となっていることがほとんどなので、事前の確認電話の際に講習の予約もしましょう。
③マッチング
犬や猫たちと対面して、引き取りたい子を見つけます。
自分の性格や生活と合っているか確かめて、気に入った子がいたら譲渡希望を申し込みます。
④譲渡決定
希望者が重ならなければ、譲渡が仮決定します。
そして、家庭訪問や飼育環境の確認などをおこなったあとに、正式な譲渡が決まります。
講習を受けたその日に引き取りが決まるケースは少ないでしょう。
後日、キャリーバッグなどを持参して引き取りの手続きをおこないます。
しかし、この判断も自治体によって異なるので、お住まいの地域の保健所や動物愛護センターに直接確認してみてくださいね。